高血圧ってどんな状態なのでしょうか?
健康診断に行くと、必ず血圧測定があります。何となく検査し、何となく結果を聞いていませんか?わたしはそうでした。
でも、ある時、医師の「血圧が高いですね~!」の一言でハッとしました。
血圧が高いってどういうこと?どうなるの?治るの?頭の中は「???」でいっぱいでした。
当サイトをご覧の方は、同じような経験をされた方も多いと思います。正しく知ることから予防は始まります。まずは高血圧について学んでおきましょう。
目次
分かっているようでわかっていない!高血圧とはどんな状態でしょう?
よく「高血圧なんですよ。」などと聞きますが、高血圧ってどういう状態なのでしょうか?
高血圧とは、高血圧症という病気のことで、血圧が正常範囲よりも高い状態が続いているということです。
血圧とは?
血圧とは、血液が血管の中を流れるときに、血管の内側の壁にかかる圧力のことです。
簡単に言えば、血管を押す力です。
血圧は、心臓から押し出される血液の量と、それを受け止める血管の硬さで決まります。
血液の量が増えると血圧は上がり、血管が硬くなっていくと血圧は上がります。
高血圧とは?
血圧というものは、1日の中でも大きく変化します。また、測定するときの体の緊張によっても変化します。実に繊細なものです。
ですから、何度か測定し、継続して血圧が高い場合を高血圧といいます。
血圧表示125/50って何?血圧には2つあります!
そもそも血圧の125/50という数字は何なのでしょうか?
血圧についてはすでに説明しましたが、血液が血管を押す力のことです。
実は、その血圧には2種類あって、通常上の血圧と下の血圧と呼ばれます。
血圧が125/50の場合は、上の血圧が125で、下の血圧が50ということです。
上の血圧は、縮小期血圧といって、心臓が縮んだときの血圧です。心臓を血液を送り出すポンプだとすると、ちょうど送り出そうと力を入れて心臓が縮んだときの血圧です。心臓から力強く血液が出てくるので、血圧は高くなります。
下の血圧は、拡張期血圧といって、心臓が膨らんだときの血圧です。心臓から血液を送り出した後、心臓に血液を入れたときの血圧なのです。ですから、血管にそれほど力はかからず、低くなります。
血圧は、上の血圧と下の血圧の2つで表されます。
高血圧は3段階!正しく知ろう高血圧!
血圧が高い場合の高血圧には、3つの段階があります。日本高血圧学会によると、血圧の正常な範囲は、最高で139/89までとされています。これを超えている場合は、高血圧となります。
Ⅰ度高血圧
上の血圧が140~159の場合、または下の血圧が90~99の場合は、Ⅰ度高血圧です。上の血圧か下の血圧のどちらかが当てはまると、Ⅰ度高血圧です。
Ⅱ度高血圧
上の血圧が160~179の場合、または下の血圧が100~109の場合は、Ⅱ度高血圧です。わたしはかつて、このⅡ度高血圧でした。
Ⅲ度高血圧
上の血圧が180以上の場合、または下の血圧が110以上の場合は、Ⅲ度高血圧です。高血圧の中では、最も重い段階になります。早急に病院を受診してください。
血圧一覧表
血圧の高さを一覧表にまとめると、次のようになります。
血圧分類 | 上の血圧 | 下の血圧 | |
正常域血圧 | 至適血圧 | ~120 | ~80 |
正常血圧 | 120~
129 |
80~
84 |
|
正常高値血圧 | 130~
139 |
85~
89 |
|
高血圧 | Ⅰ度高血圧 | 140~
159 |
90~
99 |
Ⅱ度高血圧 | 160~
179 |
100~
109 |
|
Ⅲ度高血圧 | 180~ | 110~ | |
収縮高血圧 | 140~ | ~90 |
(日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2019」より)
ちなみに、これは病院で測定した場合の数値です。家庭用の血圧計の場合は、もう少し数値が下がります。
まとめ
血圧には、上の血圧と下の血圧があります。通常、123/74というように表されています。
高血圧とは、血圧が140/90以上の状態をいいます。高血圧には、大きく3つの段階があります。
血圧が高い場合は、病院を受診し、高めの血圧を下げる取り組みが必要です。