正しい血圧の測り方をご存知ですか?
自宅と病院とで測定した血圧が大きく違ったり、毎回の血圧がバラバラだったりする場合は、正しく血圧測定ができていないのかもしれません。
でもご安心ください。これからお伝えする血圧の正しい測定方法を読めば、ご自分の正確な血圧が測れるようになります。
正しい血圧を測定するためのポイント
血圧を正しく測定するには、測定前・測定中に守るべきポイントがあります。
上腕式血圧計で、イスに座って測定する方法を説明します。
・5分以上は安静にし、深呼吸でリラックス
・衣服はゆったり、腕まくりはしない
・腕帯(カフ)は、心臓の高さに
・手のひらを上に力を抜く
・測定中はぼ~っとリラックス
イスに座って血圧は測定します。テーブル上に血圧計を置いて、腕に腕帯を巻いて測定します。
イスに背筋を伸ばして座り、背もたれに軽く寄りかかるようにします。身体のどこかに力が入らないようにしてください。
この状態のまま5分間以上は安静にします。途中で深呼吸をすることで、体と心をリラックスさせることができます。
服装はゆったりとしたものにし、腕まくりなどはしません。身体のどこかが締め付けられるような服装は避けます。上着を着ている場合は、脱ぎましょう。
寒いと血圧が上がりますので、部屋は暖かい状態にします。
腕帯を腕に巻きます。その際、腕帯の位置が心臓と同じ高さになるように調整して巻いてください。分かりにくい場合は、乳頭の高さに合わせるといいです。
肘がテーブルから浮いてしまう場合が多いです。その場合は、タオルを敷いて高さを調節します。
腕帯は、血圧計の説明に沿って、しっかりと巻きます。
手は握りしめず、手のひらを上に向けて力を抜きます。5~6回深呼吸をした後に測定を開始します。
測定中は、全身の力を抜いてリラックスします。ぼ~っとした状態で測定すると、緊張することもなく上手に測定できます。
緊張すると血圧は上がってしまいますので、リラックスを心がけてください。
2回ほど測定し、低い方を記録しておくと良いでしょう。
血圧を正確に測定するための測定回数と時間帯
血圧を測定する回数は、1日2回です。朝と夕方に測定します。
血圧は、1日のうちでも大きく変動し続けます。朝の起床と同時に上がり始め、日中にピークを迎えます。
その後、夕方になると下がり始め、就寝時に最も低くなります。
ですから血圧は、時間を決めて毎日測定します。そうすることで、ご自分の血圧の傾向が分かります。
【血圧測定 1回目 朝方】
起床後1時間以内に血圧を測定します。トイレで排尿を済ませ、血圧を測定しましょう。
朝の血圧が高い場合は、起床後に布団の中で深呼吸をすると急な血圧上昇が防げます。すぐに起き上がるのではなく、ゆっくりと起き上がるようにしましょう。
【血圧測定 2回目 夕方】
就寝前に血圧を測定します。ただし、入浴後の1時間は避けます。布団に入る前の、ゆったりとリラックスした状態のときがベストな測定タイムです。
この時間の血圧は、ほぼ1日の平均的な血圧と等しくなります。自分の血圧を知る上で参考になります。
血圧計は上腕式と手首式どちらがおすすめ?
血圧計には、手首式と上腕式の2つがあります。
結論からいうと、どちらでも構いません。お好きな方で測定すると良いでしょう。わたしは上腕式が使いやすいので、上腕式の血圧計を使っています。
病院での測定値とあまりにも違う場合は、血圧計を替えてみるのもいいかもしれませんね。測定時に、思わぬところに力が入っていたりするのかもしれません。
血圧測定で大切なのは、毎日継続して測定するということです。1回の血圧測定では、正確な血圧とはいえません。その日の体調や心の状態も関係するからです。
毎日同じ時間に、継続して測定することで、ご自分の血圧が分かります。