血圧もそうですが、40代に入ると、体の調子がこれまでとはっきりと違ってくる瞬間があります。心は若くても、体はさすがに20歳の頃とは違うのです。いつまでも健康に長生きしたい。健康寿命を延ばすには、年齢に応じた健康状態を正しく知ることから始まります。
血圧は健康のバロメーターです。40代の血圧についてまとめてみました。
40代の血圧の正常値は?
40代の血圧の正常値はどれくらいなのでしょうか?
実は、血圧の正常値は年齢別ではありません。
血圧の正常値は、40代の男性女性ともに129/84以下とされています。
上の血圧 | 下の血圧 | |
40代の血圧 正常値 |
120~129 | 80~84 |
しかし、年齢によって血圧は高くなっていく傾向にあります。男女によっても違いがあります。
あなたが血圧が高いと感じているのなら、血圧を下げる努力を始めたほうが良いかもしれませんね。
どこから高血圧?危険度は?
血圧の正常値は129/84以下とされていますから、それ以上の場合は高いということになります。日本高血圧学会によると、139/89以下は正常高値血圧とされています。ここまではぎりぎりセーフということです。
140/90以上は、Ⅰ度高血圧とされています。つまり、140/90以上の場合は高血圧なのです。しかし、140/90以上だからといって直ちに危険というわけではありません。血圧が高い状態だというだけです。
血圧が高い状態は、心臓や血管に通常よりも強い負担をかけている状態です。そのまま放置しておくと、血管がボロボロになってしまいます。
血圧は健康のバロメーターです。血圧が高いということに気がついたあなたは、ラッキーなのかもしれません。すぐに血圧を下げる取り組みをスタートできるのですから。
40代の男性の血圧平均値
性別ごとに血圧の平均値を見ていきます。40代の男性の場合の血圧の平均値は次の通りです。
上の血圧 | 下の血圧 | 高い人の 割合 |
|
40代男性の 血圧平均値 |
126~131 | 83~85 | 37% |
40代の男性の場合、血圧の平均値は、ギリギリ正常値といったところです。平均値よりも高い人の割合も3割を超えています。この40代からの血圧対策が、今後のあなたの健康寿命にとって分かれ道と言えそうです。
40代の男性の注意点
40代の男性の場合、血圧を正常に保つにはどのようなところに気をつければよいのでしょうか?
特に40代の男性が気をつけるべきことは3つです。働き盛りの年代ですし、仕事上の役割も大きなものになってくる段階ですので、最も気をつけることはストレスです。仕事の大変さと忙しさを理由に、ストレス発散の機会を失くしていませんか?
ストレスは誰かが管理してくれるものではありません。自分を守れるのは、自分だけです。適度なストレス発散、気分転換をするように心がけましょう。
注意点の2番目は肥満です。身体の基礎代謝が落ちてくる年代です。今まで通りに食べて、今まで通りに運動していても、エネルギーを消費しにくい体になってきています。そこをふまえて食事の量や運動習慣を見直してみましょう。
最後に注意すべきは飲酒です。適度な飲酒は問題ありませんが、過度な飲酒は肝臓をはじめ、体の各器官へのダメージが大きくなります。休肝日を設けて、適度な飲酒を心がけましょう。
40代の女性の血圧平均値
40代の女性の場合、血圧の平均値はこのようになります。
上の血圧 | 下の血圧 | 高い人の 割合 |
|
40代女性の 血圧平均値 |
118~124 | 76~78 | 19% |
男性よりも低い傾向にあります。正常値を超える人の割合も20%以下です。しかし、女性もこの頃から体に大きな変化が訪れます。体力の衰えや体が硬くなったなど、不調を感じだす年齢です。気をつけましょう。
40代の女性の注意点
40代の女性の場合、血圧を正常に保つにはどのようなところに気をつければよいのでしょうか?
特に40代の女性が気をつけるべきことは2つです。一つ目は睡眠不足です。仕事に家事、育児など忙しい年齢です。自分の自由にできる時間は限られてきます。だからといって夜遅くまで起きていると疲れが抜けきらず、睡眠不足になってしまいます。美容と健康に欠かせないのが、十分な休養です。できるだけ早めにベッドに入るように心がけましょう。
40代の時期は、女性ホルモンであるエストロゲンが減少していく時期です。自律神経が乱れがちになります。大豆に含まれているイソフラボンは女性に優しい栄養素です。不調を感じたときには無理はせず、十分な栄養と休養を摂るようにしましょう。
仕事を代わりに出来る人はいても、あなたの代わりはいません。
是非、ご自分のことを大切にしてください。