血圧が170台だった場合、「これって大丈夫なの?」と心配になりますよね。
自分は血圧が高い方だと自覚してすぐに血圧を下げようとすればいいのでしょうが、食事制限や新しく運動を始めることはなかなか難しく続きません。まずは自分の血圧がどの段階なのかを知り、正しく血圧対策をしていきましょう。
目次
血圧170は高いか?どれくらいの段階なのか?
血圧には2種類あります。上の血圧と下の血圧です。ここでいう血圧170は、上の血圧170のことです。日本高血圧学会によると、高血圧は3つの段階に分けられています。Ⅰ度高血圧、Ⅱ度高血圧、Ⅲ度高血圧の3段階です。
血圧170の段階!
血圧170の段階は、Ⅱ度高血圧の段階です。3つの段階のうち、中程度の段階になります。
血圧分類 | 上の血圧 | 下の血圧 | |
正常域血圧 | 至適血圧 | ~120 | ~80 |
正常血圧 | 120~
129 |
80~
84 |
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正常高値血圧 | 130~
139 |
85~
89 |
|
高血圧 | Ⅰ度高血圧 | 140~
159 |
90~
99 |
Ⅱ度高血圧 | 160~
179 |
100~
109 |
|
Ⅲ度高血圧 | 180~ | 110~ | |
収縮高血圧 | 140~ | ~90 |
(日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2014」より)
血圧の正常値は129/84以下で、高いとしても139/89以下が望ましいとされています。
血圧170台は、この基準から40くらい高いことになります。十分血圧が高い状態です。
しかし、1回の血圧測定で決めつけてしまうものではありません。数日間血圧測定を続けていくと、おおよその自分の血圧が分かってきます。
毎日、朝夕2回の血圧測定を行い、自分の血圧の状態を知ることは重要です。毎日測定していけば、自分が血圧が高いという現実から目を背けることはできなくなってきますよ。
もし、徐々に下がっていくようでしたら、一時的に上がっただけかもしれませんね。
血圧170は大丈夫か?
血圧170は、お世辞にも低いとは言えません。すでに高血圧の第2段階ですから、血圧が高い状態が進んでいるのです。つまり大丈夫ではありません。
しかし、血圧が170台でも、健康に過ごしている方はたくさんいます。身長や体重に個人差があるように、血圧にも個人差があります。自覚症状がない場合は、特に心配することはないかもしれません。でも、血圧170は高いので、下げる努力はするべきです。
管理人が実際に高かった血圧を下げた記録はこちらです。
血圧170で頭痛やめまいがある場合は危険!下げる方法!
血圧の高さが原因で頭痛やめまいがある場合は、かなり危険な状態です。すぐに医療機関を受診してください。血圧の高さに体が悲鳴を上げている状態なのです。
高血圧は。別名「サイレントキラー」と呼ばれています。身体に何の前触れもなく、突如様々な症状が噴き出す恐ろしい病気です。
めまいや頭痛は要注意!
血圧が高い状態が続くと、一番大きなダメージを受けているのは血管です。特に脳には大小様々な血管が集まっています。頭痛やめまいは、その脳がダメージを受けている信号かもしれません。
血圧が高い状態は、血液がドロドロの状態です。血栓もできやすく、血管の中に血栓ができてしまうと、血液の流れを大きくせき止めてしまいます。最悪の場合、血管が塞がれてしまいます。
脳の血管でこの状態が起きると、脳卒中となります。命が助かっても、大きなダメージが残ってしまう場合が多い恐ろしい病気です。
頭痛やめまいがある場合は、要注意の状態です。
血圧170を下げる方法!
血圧を下げる方法は、大きく3つ考えられます。
- 病院で薬をもらう
- 食事を見直す
- 運動習慣を身につける
もちろんお薬が最速の手段です。しかし、薬はあくまでも強制的に血圧を下げている状態です。下がったと喜ぶだけでなく、下がっている間に自分にできる努力をすべきです。
時間はかかりますが、食事と運動で血圧を下げる方法がおすすめです。どちらも生活習慣ですので、毎日続けることが重要です。
・野菜中心の食生活にする
・肉よりも魚をたくさん食べる
・水分をしっかりとる
がんばれば、できそうでしょう?
特に青魚には、DHAとEPAが含まれています。DHAとEPAは、オメガ3脂肪酸といって血液をサラサラにしてくれる成分です。血管が老化して硬くなるのも防いでくれるので、おすすめの食材です。
豆腐は「畑の肉」と呼ばれる大豆からつくられています。豆腐には豊富なマグネシウムが含まれています。マグネシウムは、体の中の不要な塩分を尿と一緒に体の外に出してくれます。血圧が上がる大きな原因の一つは塩分ですので、注目の成分です。これまでの食生活に、1日半丁の豆腐を足せば十分ですので、積極的に食べるようにしましょう。
・1日30分以上の有酸素運動をする
・毎日続けること
・苦にならない運動をする
・趣味とつながると、なおよい
忙しい人にとっては、分かっているけれどもできないのが運動です。必要と分かっているけれども続けられません。
スイミングやサイクリングなど、あまりやったことがない運動にチャレンジするよりも、ウォーキングなどの自分にできそうな運動を続けてみることが大切です。通勤で歩く距離を増やすなど、ちょっとした工夫で心の負担は減ります。
血圧170!下の血圧によって気をつけること
上の血圧が170の場合、すでに健康に気をつけていかなければならない段階です。下の血圧によっても変わってきますが、すぐに病院に行きましょう。
血圧は、上下セットで見ることをおすすめします。
下の血圧が110以上の場合
上の血圧が170台でも、下の血圧が110以上の場合は話が違います。下の血圧が110以上は、Ⅲ度高血圧とされ、高血圧の段階が一つ上がります。心臓と血管は常に強い負担を受け続けている状態になるので、早めの対処が必要な段階です。
病院受診をして、専門家である医師の診断・助言を受けましょう。血圧を下げる取り組みは、すぐにでも始めるべき段階です。
下の血圧が90~109の場合
上の血圧が170台の場合、下の血圧もⅡ度高血圧の段階です。自覚症状はなしの場合は、現段階では健康に過ごせていますので、すぐにどうにかなる可能性は低いかもしれません。
しかし、血圧の正常値は129/84以下です。この値に比べると、かなり高めだということが分かると思います。血圧が高いということは、生活の中のどこかに問題がある場合が多いです。
強いストレスや他の病気によっても血圧は上がります。早めに病院を受診し、血圧を下げる取り組みを始めるべきです。
決して放置はよくありません。まずは食事の見直しから始めるとよいでしょう。ポイントは塩分を減らすことと、血液の循環を良くすることです。
下の血圧が90未満の場合
下の血圧が90未満の場合は、高いのは上の血圧170のみということになります。下の血圧は正常域血圧で、何の問題もありません。
しかし、上か下か、どちらか一方の血圧が高い場合は高血圧とされますので、上の血圧を下げる努力が必要です。
今が健康に過ごせているからと言って油断は禁物です。病院受診はするようにしましょう。
血圧170台は、血圧が高い状態です。血圧を下げる取り組みを始めましょう。